第1分科会「人間理解・多文化理解」
                      記録者 岡輝中学校 教諭 冨谷 忠明
 
 参加者8人の少人数であったが,インド音楽が流れる中,和やかに分科会が開会した。
 
1 実践発表
  「ボンベイ日本人学校における人間理解・多文化理解」という研究テーマで,久世町 立米来小学校綱島弘道教諭の実践発表が行われた。
  綱島先生は,最後に今回の発表について次のようにまとめられました。










 

 人間理解・多文化理解で大切なこと
        
  「真っ白な心」「体験・経験」
○実際にいろいろな人と交流する。
○主体的に現地のことを知ろうとする。
○表面的な違いだけに目を向けるのではなく,
 違いを生んでいるその国の風土・習慣を知る。
         t
  相手の国・相手の国の人を好きになる。
 










 
  インドの物として
      タブラ(太鼓のような楽器)・インド式の弁当箱・ターバン・衣装
      腕輪などの装飾品  新聞   音楽  本
   などを展示された。
 
2 助言
 助言者 井関繁孝先生から次のような助言を頂きました。
 国際理解教育の課題には,人間理解・多文化理解・現実理解・コミュニケーションがある。
 現在は,身のまわりの物を見ても,原料や材料など考えると世界を意識せずに暮らすことができない現状である。
 現実理解・多文化理解は,「世界の現実をつかむこと」と「自国の理解」,「自分の国の文化(小学生では郷土理解)」と「他の国の文化」をペアで理解することが大切である。
 人間理解においても,「自分理解」と「他者理解」をペアで考えることが大切である。
いろいろな人がいて,いろいろな考え方があるという見方を取り入れる。そうすれば自分が当たり前だと思っていたことが,違うのではという揺さぶりがおこり新しい考え方もできるようになる。
 国際理解の視点として,違いの面に注目するだけでなく,同じところ・共通点がないかというとらえ方で見る視点もある。